【山菜】ゼンマイ採って干していくっ
こんにちは。
先日、山菜の一種「ゼンマイ」を採ってきたので、その様子を紹介します。
今回のブログは写真多めです。
ゼンマイについて
先端くるりん系?の山菜
↑左が「こごみ」、右が「ゼンマイ」。
野沢の村人レベルになると、一瞬で見分けますが、
初めて見る方は、「ゼンマイ」と「こごみ」の区別が難しいですよね。
1つの株から何本も出ていたり、先端がカールしているところが「こごみ」に似ていますが、
味も食感も全く異なります。
「こごみ」は、シャキッとした歯ごたえと噛んだ時の独特なヌメリが特徴。
和え物や天ぷら、茹でたてにマヨネーズをつけるだけでも酒が進みます。
それに対して、「ゼンマイ」はコリコリとしたやさしい食感。
煮物やナムル、炊き込みご飯の具にしても美味しいです。
男と女と鬼がいる
「ゼンマイ」の世界は多種多様。
女ゼンマイ、男ゼンマイ、鬼ゼンマイ、青ゼンマイ、赤ゼンマイ・・・
- 女ゼンマイ
上の写真が女ゼンマイ。
だいたい食べるのはコレ。茎が柔らかくて美味しい。
先端カールがつるんとしていて、まるで美しい女性のよう。
この美しさを求め、村の男たちは今日も山に向かう・・・
- 男ゼンマイ
上の写真が男ゼンマイ。
女ゼンマイよりも早く伸びるため背が高く、茎が少しかため。
先端カールに胞子がびっしり付いていて、ザラザラした見た目。
↓男女の比較はこんな感じ。
ザラザラした胞子(左)とつるんとした葉(右)。
- 鬼ゼンマイ
期待を裏切らないイカツさ。体中から毛が生えている。
これで美味なら面白いのですが、かたくて美味しくはないらしい。
我が家では食べたことも、触ったことさえありません・・・
- 青ゼンマイと赤ゼンマイ
見た目通り、茎の色の違いです。アオの方が美味しいと言われているようですが、
私は特に気にせず、生えている方を採ります。美味けりゃ何色でもええです。
実際に採ってみた
美味しいゼンマイは、渦巻きが広がっておらず、しっかりしたもの。
スムーズにポキッとなるところから折ります。
カクカクして一発で折れないようなら茎が固くなっているので避けます。
来年の収穫のために、1株につき男も女も何本か残して収穫します。
これはゼンマイ採りのルールで、とても重要。
ゼンマイは山の茂った平地にも生えていますが、急斜面や川の水際にも生えています。
夢中になってしまうと危険な場所まで追いかけてしまいがちですが、
途中で見切りをつけて我慢することも大事ですね。
今回は一緒に山へ行った母が、足場の悪いところにどんどん進むものですから、ハラハラして仕方がありませんでした。
麻釜で茹でます
↑左が「ゼンマイ」、右が「ふき」。仲良く温泉で茹であがってます。
野沢の村人は、山菜採ったら「麻釜」へGOです!
(麻釜についてはこちらの記事にのってます)
ここでは、高温(90℃くらい)かつ一定温度の大きな温泉で茹でれるので、
非常に便利で、山菜が美味しく茹であがります。
今日のゼンマイは10分ほど茹でました。
この時期は、誰かしら山菜を茹でているので、散歩がてら麻釜付近に立ち寄ると、
山菜の香りと趣のある風景を楽しめます。
ここ最近の麻釜スタメンは、
「ゼンマイ」「フキ」「ワラビ」「ウド」。
干して乾燥させます
ゼンマイは茹でると、綿がするんとむけます。
キレイにしたら、ザルの上で天日干し。
ゼンマイをより柔らかくするために、数時間おきに手でもんであげると○
カラカラになったら「乾燥ゼンマイ」の完成です。
↑完成品はこちら。
インスタ映えにはならないけれど、これでも都会では高級品扱い。
以上、ゼンマイが干されたお話でした。
あとがき
山頂方面のわずかな雪を残して、すっかりグリーンに姿をかえた野沢温泉村。
先日5月9日で野沢温泉スキー場の営業は終了し、今後も山菜狩りが盛んになります。
食卓には山菜のおごっつぉ(ご馳走)が並ぶ季節です。