【フキ】を大量に採ってみた
こんにちは。
今回は、山菜ネタ第3弾「フキ」のお話。
(山菜ネタ第1弾こごみ)
(山菜ネタ第2弾ゼンマイ)
フキ(蕗)は、その辺を歩けばどこにでも生えている身近な山菜です。
山奥まで行く必要もなく、採るのが簡単なのと、独特の風味が好きでよく採りにいきます。
スーパーで見かける太くて立派なフキに比べると、かなり細めのタイプですが、
煮て食べるには、やわらかくて調度良いですよ。
フキについて
この時期、道端でよく見かける身近な山菜「フキ」。
「フキ」と聞くと、「フキノトウ」を連想することはありませんか。
よく見ると、フキの生える場所に、長く伸びきったフキノトウも生えてますよね。
「フキ」と「フキノトウ」は一体どんな関係なのでしょうか。
簡単にいうと、「フキが葉っぱ」で「フキノトウが花」です。
つまり、フキは花と葉っぱが別々に生えている変わった山菜なんです。
また、茎だと勘違いしていた長い棒状の部分は、「茎」ではなく、
正確には「葉柄」と言って葉っぱの一部だったんですね。
では、フキの茎はいったいどこかというと、土の中。
土の中にある茎「地下茎」でフキとフキノトウは繋がっていました。
1つの株から花と葉っぱが別々に育ち、違う時期に顔を出してくるなんて面白いですよね。
このユニークな育ち方を知って、また一段とフキに愛着が湧きました。
実際に採ってみた
フキは、集団でまとまって生えているので、見つけるのは簡単。
太くて長いフキの集団や、とにかく沢山採れそうな場所を見つけておくと採るのも楽チン。
冬の終わりに、ふきのとうが沢山生えていた場所を思い出してみるのもありです。
採り方は、シンプル。
根元からハサミでチョキンと切るだけ。
葉っぱは食べれますが、今回は使わないので、切っちゃいます。
↑今回はこのくらい採れました。
上の葉っぱがないと、少し迫力に欠けます。
いい場所が見つかれば永遠に採れる勢いで生えているので、他の山菜と比べると気軽に採れていいですね。
麻釜で茹でてみた
これまで同様、フキも麻釜で茹でていきます。
(お釜については詳しくはこちら)
↑青ネットの中がゼンマイ、赤ネットがフキ。
各家庭によってネットで茹でたり、カゴやザルのまま茹でたりします。
5分ほど茹でたら一旦、細かな毛を落とすために、水をかけながら優しく転がします。
それが終われば再度、熱湯温泉に入れて茹でます。
今回は20分くらい茹でました。
温泉で茹でることで、フキのアクが抜け、独特の苦さやえぐ味が和らぎます。
温泉効果で、食材の色持ちがよくなるのも、この場所で茹でるメリットの一つ。
キャラブキ(伽羅蕗)作ってみた
キャラブキについて
キャラブキ(伽羅蕗)とは、フキを佃煮のごとくじっくり煮込み、
煮込みを極めて美しく黒光りした味わい深い料理。
スーパーやお土産屋さんに売っているものは、かなり綺麗に漆黒を極めた商品ですが、
家庭で作るなら、濃いめの茶色とまでなれば十分でしょう。
↑30分ほど煮詰めると、煮汁もほとんどなくなり、フキの色も変化してきました。
お隣で作っていた昼ごはんも出来上がり、お腹も空いたので一旦火を止め、冷まします。
じっくり煮込んだ濃い味の「キャラブキ」と、優しい味わいの「フキ煮」がこちら。
↑左がキャラブキ、右がフキ煮。
キャラブキは冷めるとともに、かなり色が染み込んで濃くなりました。
どこまで煮込んだらキャラブキと名乗れるのか境目が謎ですが、美味けりゃええです。
醤油と砂糖の最強コンビと合わさり、長時間煮込まれたキャラブキは無敵です。
フキ独特の風味がさらに際立って、ご飯も進む、お酒も合う合う。
以上、フキが煮込まれたお話でした。
あとがき
山菜を料理しながら、「あぁ、これはビールによく合うんだろうな」なんてよく思います。
そう思うものの、私自身がまだ、ビール党ではないことが残念極まりないのです。
ちなみに、私の好みはチューハイ「氷結」。これ一本です。
これからタケノコ狩りの時期になるので、タケノコの皮をむきながら私はまた思うのでしょう。
「焼きたてに味噌つけたら、ビールに合うんだろうな」と。